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大切な時間

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2005/03/31

お風呂の中で

今、頭部外傷の若い男の人を担当してる。
格闘技の試合の最中に受傷したらしい。
頭部外傷後には起きまりのコースで、初めは攻撃的になってたけど、最近は随分とよくなってきた。
歩けるけど、ちょっとバランスが悪い。
少しだけ、記憶が悪くて、注意も散漫。感情のコントロールもだいぶん上手になっているけど、まだ、起伏が激しい。だけど気丈に一生懸命良くなろうとしだしている。

入浴、看護師さんと入るのを嫌がり始めていた。若いので、女性と一緒に入るのはいやなんだろうと思ってた。
それで、僕が時々一緒に入るお手伝いをする。

その子は、お風呂に入るたび、目を真っ赤にしながらお母さんの話をする。
お母さんは、車の事故でなくなったらしい。
随分昔の話だといっていた。

お母さんは優しくて綺麗だったと言う。
お母さんがなくなってお父さんは自分の時間を犠牲にして僕達子どもを育ててくれた。だから、今度は自分がお父さんを助けないといけないと言う。
お母さんが僕を守っているから、車の事故は起こさないという。
車は危ないから先生も気を付けろと言う。

なぜ、お風呂に入るとお母さんの話しが出てくるのかと不思議に思った。
ほかの場面ではほとんどその話は出ない。

お母さんが無くなった事故は、彼が小さな時だったらしい。
まだ、お母さんに甘えたかった・・・母親の愛情をもっと受けたかった時だったのかもしれない。
お母さんと入るお風呂がすごく楽しみだったのかもしれない。
そんなときの事故だったのかもしれない。

お風呂が、お母さんとの想い出につながってるような・・・
だから、お風呂に入ると気丈に振舞っている彼が、目を赤くしながら母親の話を僕にしているような気がする。

彼のお母さん。どんな人だったかは知りませんが、彼は、優しい人間に育っていたようです。
もうしばらく・・・・、そう、彼が一人で生活出来るようになるまでは、もう少しだけでも、
見守ってやっていてくださいね。

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