時の流れ
昔、よく行っていた駄菓子屋さんです。
いつも子供が、ケースの中に入った駄菓子を食い入るように選んでいました。
ふと気づくと、もう、そこに子供はいません。
お店も、もう昔に閉じてしまいました。
いつ、そのお店が終わってしまったのかを思い出そうとするのだけれど、残念ながら僕の記憶には、そのお店が閉じた記憶がない。
僕の記憶は、このお店がまだ、賑わっているときの記憶。
だけど、朽ち果てた看板が、「時間は流れているのだ」と主張しているような気がします。
アルツハイマーなど記憶の障害を主症状とする人たちの特徴的な行動に、”徘徊”というのがあります。
これは、記憶が新しいものから失われているために、今、現在いるところは自分の記憶に無い、知らない場所ということになります。自分の居所は、自分の記憶の中にしかない昔の自分の家であり、昔の自分の住んでいた町並みのなかにしか在りません。
だから、自分の居場所を求めて、探し回っておられるのだと何かの本で読みました。
時々、時の流れを残酷だと思うことがあります。
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