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大切な時間

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    一緒に歩いた道

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2005/07/09

プロセス

くも膜下出血の患者さんを担当している。
2度目の出血。なぜか運動機能にはほとんど問題がない。

失語と、状況把握が現状で出来ていない事が最大の問題。
何でここにいるのか理解出来ていないようで、すぐ、家に帰ろうと脱走を試みる。
だから、ベッドに抑制される。

それではリハビリにならないから、いったら抑制をとく。
すると、病衣の上からブレザーを着込み、鞄を出して革靴を履いていそいそと出かける。
そのときは大変嬉しそう。

だけど、その幸せな時間はすぐに無くなる。
いつまでも出ているわけには行かないし、何より、外に出るとタクシーに乗ってしまいそうになるから。
いつも仕方なく、強制的に連れて帰ろうとする。
すると、子供が駄々をこねるように、地べたに寝転んでしまう。
それはそうだと思う。帰ればまたベッドに抑制される。

一人では連れて帰れないので、いつも、スタッフ2人で一緒に出ている。
もう一人のスタッフは、しきりに患者さんに謝る。
「ごめんね」
「こんなことしてごめんね」

謝りながら、ベッドに抑制していく。

だけど、それは間違いだ。
動かさなければ、この人は、ずっとベッドにいるだけだ。
それでは、周囲の環境はよりわかり辛いはずだ。
ベッドに抑制をしていくことが必要なのは、それがなぜ必要かということを理解してもらうためのプロセスではないのか?
だとすれば、その日にあったことを、何かよくなってきている事を見つけてあげて褒めるべきだ。

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