実写「火垂るの墓 」
リンク: 終戦六十年スペシャルドラマ「火垂るの墓 ― ほたるのはか ―」.
書こうか書くまいか・・・悩んだのですが・・・
なぜ、この時期に3時間ものスペシャルを組んだのでしょうね。>TV局
「火垂るの墓」という作品が、単純な反戦モノの作品というだけではなく、生き抜くためには人は・・・・自分の死がかかったときには、どれだけ残酷になれるのか、自分のために、他人をどれだけ犠牲にするのか?
そして、愛するもののためにどれだけ自らを苦しめるのかという、人間模様を描いた作品だと気づいたのはずいぶん前です。この作品に、カタルシスはありません。
人に対する絶望と、わずかな・・・
本当にごくわずかな、希望。
「愛情」に対する希望がさいごに残される。
それは、本当は苦しみにつながるのかもしれないだけに、それさえ、カタルシスにはならない。
このテレビ作品は、その人の心を解りやすく描こうとした作品だろうと思います。
人は、何を持って「生きる」のでしょうね。
ラストで流れる音楽は、もともと、オフコースの歌だったと思います。
この製作者たち。
その良心を信じたいと思います。
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» 映画「亀も空を飛ぶ」解説(上野千鶴子)とTVドラマ「火垂るの墓−ほたるのはか」 [みどりの一期一会]
一昨日夜、テレビで
終戦60年スペシャルドラマ
「火垂るの墓−ほたるのはか」(中京TV)を見て、
幼い節子と少年・清太を襲う過酷な運命に涙しました。
このドラマは、被害者としての「フツーの国民」だけでなく、
戦争そのものの持つ悪魔性、残虐性を切り口に、
見るものに、するどく問いかけます。
「善い戦争などどこにもない」と。
昨夜は、中日新聞夕刊(11/2付)で、
映画「亀も空を飛ぶ」の記事を読みました。
... [続きを読む]
わたしは見ていません。
子供たちが見たいと言ったのでビデオには撮ってありますのでDVDに落として渡すつもりですが、わたしは見ようか迷っています。
アニメ版はテレビで見ました。しかし、何度も放送されていても2回目以降は見られません。
自分が子供を持っているのであのシーンは絶対見たくないのです。タイトルを聞くだけでもつらくなります。
実写版もたぶん見ないと思います。
投稿: miz | 2005/11/03 07:56
だけど、こういった状況が「戦争」であることは、伝えていかなければならないのでしょうね。
どんなにハイテクが進んで、ピンポイントな射撃が可能になろうと、どんなに正論を掲げて美しく勇ましく見せようと。
その下には、「人間」がいるということを忘れてはならないということを、伝えていくべきなのだろうと思ったりします。
僕も、みたくないと思いながら・・・
投稿: さんぱつや | 2005/11/03 08:28
そうですよね。
たぶん、世界のどこかではこれと同じ現実が今この瞬間にもおきていますよね。
日本には二度度おきてい欲しくないし、世界でもこんな現実は一日も早くなくなって欲しいです。
英語版なんかもあったと思うのでこういうアニメこそどんどん輸出すべきでしょうね。
投稿: miz | 2005/11/03 09:44
はじめまして。
「ほたるのはか」、わたしも見て泣きました。
けさ映画「亀も空を飛ぶ」の記事と一緒にアップしました。TBさせていただきますので、よかったらご覧ください。
投稿: みどり | 2005/11/03 15:58
みどりさん、はじめまして。
TBどうもありがとうございます。
記事読ませていただきました。
「亀も空を飛ぶ」
とても興味を惹かれます。
ここは僕のブログですので、批判をおそれず書きますが、
戦争と言う行為を正当化する国は、僕の目から見れば偽善者の集団です。
偽善者のもっとも腹立たしい点は、自分の行為をさも正しいことのように信じようとすることです。
先ず、自分で自分を疑って欲しい。
それが、力を持つものであれば尚さらそう願いたい。
世の中に、絶対的に正しい事なんてありはしないはずです。
(絶対間違っていることもないかもしれない所が怖いのですけれどね)
投稿: さんぱつや | 2005/11/03 20:05